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紅葉の妙義山 縦走コース

以前から登りたかったジャンダルムなどと並んで日本屈指の難コースと言われる妙義山縦走の核心部分である鷹返し-二段ルンゼに、ようやく一緒に行ってくれるTさんがみつかり登ることができました。二人ともこのコースは初めてのため、ネットなどの情報で「鷹返しでは長い垂直の鎖場が続き手の筋力がなくなって落下死するケースが多い」ということからセルフビレイの他、最悪のケースを想定して人口登攀も可能なあぶみや、ザイル、懸垂下降器、ユマーリングや引き上げにも使えるストッパ付プーリーなどの登攀用具も準備し、いつもの山行の倍以上の荷物を背負って臨みましたが、実際に登ってみると想定よりはずっと簡単で、結局はこれらの登攀用具には出番がなく、歩荷訓練となりました。とは言えこのコースには有名な鷹返し、二段ルンゼ以外にも他の山よりは厳しい鎖場が数か所あり、墜落死の危険を伴うコースです。先日大学の同窓会でも赤色立体地図を開発した会社に勤めていた旧友と山の話になり「こんど妙義縦に行く」と話したら「注意してね、あそこで会社の後輩の若い人が落ちて亡くなっている」と話してくれました。そのため中級者や腕力がない人にはお薦めできません。上級者や腕力がある方にとっては、鷹返しの途中から垂直に近い壁の下に広がる紅葉の素晴らしい風景を眺められて大変スリリングで魅力あるコースです。ハーネスとセルフビレイ、クマ対策にもなるヘルメットは必携です。

 7日は5:30頃に民宿を出発して、途中のコンビニで朝食を摂ってから6:30ころ妙義公園第一駐車場到着。ちょうど朝日が上って朝焼けがきれいでした。

その後の山行行程は以下のとうりです。 

ヤマレコの記録 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8909795.html

 行程:6:44妙義公園第一駐車場-6:54第一石門7:12第二石門-7:24見晴台7:28第三石門-7:29第四石門-7:48天狗の評定-8:28堀切-9:21鷹戻し-10:39東岳-10:54こぶ岩-11:02中ノ岳-12:01第三石門-12:05見晴台-12:24轟岩-12:28妙義公園第一駐車場 

石門登山道入口から石門群を通って大砲岩が見える石門広場へ、記念写真を撮ってから紅葉を見ながら中間道分岐点まで、ここからが本当の山登りで縦走路の堀切まで登る。この区間は急峻な沢筋を登るが、落ち葉が深く滑って登りにくい。堀切からは鷹戻しへと縦走路をたどる。鷹戻し直下でハーネスなどの装備を装着し、いよいよ登攀開始。

 

鎖場はけっこう足場もあり、また途中で止まって休めるところもあるため、意外に楽に登れた。壁の途中で下を見下ろすと眼下に紅葉が見られ、その奥には最高峰の白雲山相馬岳の岩山がそびえ、スリリングな絶景が楽しめた。鷹戻しを登りきると、しばらく尾根を歩いて次は二段ルンゼを下る。ここも想定していたよりも足がかりがずっと多く、懸垂下降の必要はなくザイルは出さずに鎖もほとんど使わずに岩を楽しみながら下ることができます。

その後、いくつかの鎖場を含む尾根を歩いて東岳へ、最後は中ノ岳の右側へ下る巻き道を下り中ノ岳と金洞山の中間のコルへ、ここで縦走路から離れて下山開始。落ち葉で下山路が隠れてルートファインディングが難しい箇所があった。下山途中の見晴台からの紅葉の景色と歩いてきた縦走路がある東岳から中ノ岳へと続く岩壁の景観も感慨深いものであった。12:28妙義公園第一駐車場へ到着。その後、道の駅みょうぎで女性陣をピックアップして妙義温泉「もみじの湯」で汗を流して帰路に就き、柏には4時頃に到着した。       

参加者の感想(T)

今年最後のチャレンジ山行でした。連続する鎖場、切れ落ちた稜線、高度感  による心理的プレッシャー・・日本を代表する山岳ルートであると実感しました。それだけに、中之岳神社へ下山した時は大きな達成感がありました。

妙義山の地質

妙義山の地質図を示します。

妙義山の地質は、約600万~500万年前に始まった火山活動で形成された安山岩質の溶岩や火山灰などから構成されています。その後のカルデラ形成(陥没)と、長年にわたる浸食作用によって、侵食に強い部分と弱い部分の差が生まれ、現在の特徴的な奇岩が形作られました。硬い岩脈(火山岩尖)が残り、周囲の浸食されやすい凝灰角礫岩などが削られたことで、切り立った崖や痩せ尾根が生じたと考えられています。そのため妙義山は、大分県の耶馬渓と香川県の寒霞渓と並んで「日本三大奇景」の一つに数えられます。